かつて国家を裏切り、
姿を消した伝説のスパイ・カビール。
かつての英雄は、
いまやインド最大の脅威に変貌していた。
冷酷で神出鬼没、
誰も止められない存在となった彼に対し、
政府が放つ最後の切り札は
インド軍の精鋭ヴィクラム。
過去のある出来事によってすべてを失った男は、
ただひとつの使命
——カビールの抹殺——
に突き動かされていた。
だがその戦いは、やがて任務から
カビール個人への復讐へと変わっていく。
世界を舞台に繰り広げられる壮絶な戦いの果てに、
生き残るのはただ一人。
これは任務を超えた、魂の償いの戦いだ。

『PATHAAN/パターン』で世界を席巻したスパイ・サーガが、さらなる進化を遂げた!
物語の中心にいるのは、『WAR/ウォー!』の伝説のエージェント、カビール(リティク・ローシャン)。国を破滅させようと企む悪の組織<カリ>へ、彼は捨て身の潜入を試みる。 その行く手を阻むのは、インド軍の精鋭ヴィクラム―。彼らを結びつけるのは友情か、裏切りか、それとも…秘められた宿命なのか。ヴィクラムを演じるのは、『RRR』のNTR Jr.!南インド映画界のスーパースターが「YRFスパイ・ユニバース」に初参戦。日本を舞台に繰り広げられる怒涛のアクション、魂を焦がすソング&ダンス、そしてステルス戦闘機が乱舞する超弩級のバトルが炸裂する! 監督は『ブラフマーストラ』のアヤーン・ムカルジー。
心を震わせるスパイ・ユニバースの新章が、今、幕を上げる!

1974年1月10日ムンバイ生まれ。父ラーケーシュ・ローシャンは1970・80年代に活躍した二枚目スターで、現在は監督兼プロデューサー。また、叔父ラージェーシュ・ローシャンも作曲家として活躍。子役として何本かの作品に出演したあと、父の監督作『Kaho Naa… Pyar Hai(言って…愛してるって)』(2000)でデビューを飾り、たちまち人気者となる。鍛えられた体と甘いマスク、見事なダンスで観客を魅了したリティクは、『アルターフ 復讐の名のもとに』(2000)、『家族の四季 愛すれど遠く離れて』(2001)等ヒットを連発、トップスターの仲間入りを果たす。2003年には父の監督作でインド版『E.T.』と言える『Koi…Mil Gaya(誰かに…出会った)』に主演。本作はその後、主人公である科学者の息子が仮面のヒーロー「クリシュ」となってシリーズ化、人気を博した。また、ヒットシリーズの第2作『Dhoom 2(騒ぎ2)』(2006)、歴史劇『Jodhaa Akbar(ジョーダーとアクバル)』(2008)等、インドの映画賞で主演男優賞を受賞した作品も多い。近年は、社会派ドラマ『スーパー30 アーナンド先生の教室』のような作品にもチャレンジし、可能性を広げている。

1983年5月20日アーンドラ・プラデーシュ州(現テランガーナ州)ハイダラーバード生まれ。祖父は神様映画で人気を博した俳優で、のちに州首相となったN.T.ラーマラーオ。父も俳優・政治家のナンダムーリ・ハリクリシュナ、という映画人一家に育つ。7歳の時に祖父の監督・主演作でデビューを飾り、13歳の時には子供だけで演じられた古代叙事詩「ラーマーヤナ」の映画化『Ramayanam』(1996)で、主演のラーマ王子役を演じた。2001年に『Ninnu Choodalani』で大人の俳優としてデビュー。続くS.S.ラージャマウリ監督作『Student No.1』(2001)がヒットしてブレイクし、同じくラージャマウリ監督作の『シンハードリ』(2003)の大ヒットで人気スターの仲間入りを果たす。その後もラージャマウリ監督作『ヤマドンガ』(2007)等をヒットさせ、ダンスのうまさもあって、人気はうなぎ登りに。そして2022年のラージャマウリ監督作『RRR』では、超絶ダンスを披露した曲「ナートゥナートゥ」と共に、世界に知られる俳優となった。何度かの来日で、親日家となった俳優としても知られている。

1991年7月31日ボンベイ(現ムンバイ)生まれ。父は実業家で母は教師だったが、母方の遠縁には映画関係者が多く、独立前後の大スターであるアショーク・クマールもその1人。また、母方の祖母にはスコットランド、アイルランド、ポルトガル、スペイン等の血が流れていたという。2014年、コメディ映画『Fugly』でデビュー後、『M.S.ドーニー 語られざる物語』(2016)等で順調にキャリアを重ね、テルグ語映画のマヘーシュ・バーブ主演作『Bharat Ane Nenu』(2018)出演以降は、テルグ語映画のヒロインとしても活躍。演技力も確かで、多くの作品で映画賞にノミネートされたり、受賞したりしている。本作は、2025年初頭に封切られたラーム・チャラン主演作『Game Changer』(2025)に続く出演作となる。

1956年12月24日ボンベイ(現ムンバイ)生まれ。兄ボニー・カプールはプロデューサーで、その妻は故シュリーデーヴィー、弟サンジャイ・カプール、姪のジャーンヴィ・カプールも俳優という、映画人一族の中心人物。娘ソーナム・カプールも人気俳優。1979年のデビュー後、『Mashaal』(1983)、『Meri Jung』(1985)等で頭角を現し、1987年には『Mr.インディア』を大ヒットさせてトップ俳優となる。以後1980年代はジャッキー・シュロフと人気を二分し、アクション映画を量産した。3人のカーンが台頭した1990年代は、恋愛映画『Lamhe』(1991)や『1942・愛の物語』(1994)で芸域を広げ、『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)にも出演。現在はコメディ映画を中心に、あらゆるジャンルの作品で存在感を放っている。
1983年8月15日カルカッタ(現コルカタ)生まれ。父は俳優のデーブ・ムケルジーで、祖父も俳優、祖母は大物俳優アショーク・クマールの姉妹という家庭で育つ。父の兄弟には『Love in Tokyo』の主演ジョイ・ムカルジーや、『DDLJ 勇者は花嫁を奪う』に出演するカージョルの父ショームー・ムカルジー監督らがおり、また、YRF社長アーディティヤ・チョープラーの現在の妻であるラーニー・ムカルジーも縁戚となる。アヤーン・ムカルジーはムンバイで教育を受けるが、大学をドロップアウト。姉の結婚相手である『ラガーン』の監督アーシュトーシュ・ゴーワリカルの元でスタッフとして働き、シャー・ルク・カーン主演作『Swades』(2004)の現場を経験する。続いて、シャー・ルク・カーン主演作『さよならは言わないで』(2006)でも現場に入り、カラン・ジョーハル監督の助手として働く。その後、『Wake Up Sid』(2009)の脚本を書き上げ、カラン・ジョーハルの会社で自ら監督として映画化する。ランビール・カプールを主人公に今時の若者の生き方を描いたこの作品は、新人監督賞等を受賞した。続く『若さは向こう見ず』(2013)もまた、ランビール・カプールとディーピカー・パードゥコーンのカップルの自由な生き方が若者の心を捉え、ヒットすると同時に多くの映画賞を獲得する。第3作がランビール・カプールとアーリヤー・バット主演の『ブラフマーストラ』(2022)で、これも数々の賞に輝いたほか、歴代興収50位に入る大ヒットとなった。今回、『WAR/バトル・オブ・フェイト』でアクション大作も手がけられることを証明したアヤーン・ムカルジー。今後もオファーが続きそうである。






